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2017/04
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受け入れるということ
昨日からのどんより気分がいまだ抜けず。
苦しいまま終わってしまった番組がまだ尾を引いています。
それが今の高橋大輔の心模様なのかもしれないけど。
もうひとつ。
私自身が「大ちゃんの二番手以下扱い」に慣れていないことがこのウツウツとした心の理由かと思ったり、しています。
打たれ弱くてごめんね

「日本選手団本隊帰国」のニュースで、「大ちゃんは?大ちゃんを映して~」とテレビの前で訴えながら、「あ、私が違うんだ」と今更ながらに思った。
ちょっと前の記事で、帰国してからも忙しいんだろうなあと書いたけど、それも今までのモードから抜け切れていない発言だったなあと。
どれだけ演技がよかったと、感動したと言ったところで、六位は六位。
今大会唯一の金メダリストが同じ競技から出た以上、ファンも今までと同じではいられない。
今までと違う心構えが必要になってくるなあと思った。

本屋さんに行けば、表紙は見事に羽生選手で。
ソチの前までは、大ちゃんと羽生選手が半々だったり、していて、土俵際でギリギリ踏ん張っていたところが一気に動いていったなあと、スポーツコーナーの前で、現実を噛みしめたりするのです。

私はフィギュアはずっと好きだったけれど、それは主に「女子」。
大ちゃんが「くそ~って思っていた」頃、私もフィギュア好きではあったけれど、やっぱりメインは女子だった。
大ちゃんに注目し始めたのはヒップホップの白鳥のあたりから。
「こんな子が日本にいるんだ!」という衝撃と驚き。
でもまだ、会場でD1SKタオルを振ったり、テレビの前でガクブルしたりとか、そこまでの思い入れはなかった。
正直、あの話し方も「かしこそう」な感じはなくて(←大ちゃん、ごめん)、そんな好きじゃなかったし、大ちゃんか織田くんかと問われれば大ちゃんかな、くらいの感じだった。
やっぱり、怪我をしてからかな。
自分でも驚くほど、スケーター「高橋大輔」の世界に引き込まれていったし、その人間性に惹きつけられていった。
だから、私がファンになった時、大ちゃんは既にもう「高橋大輔」だった。 「絶対的エース」だった。
故に、私は、二番手の立場を知らない。
「慣れていない」じゃなくて、「初めて」なんだよね。
そういう意味ではずっと、幸せなファンだった。
強い選手のファンは強いから、時として傲慢なファンだったかもしれない。
でもきっとそれは、フィギュアに限らず、どこの世界でもそう。
芸能界でも人気があるアイドルのファンは強気だもんね。

私は最後の一人になっても-きっと、そう思っている人はたくさんいると思うから、その方たちと一緒に-、高橋大輔のスケートが好きだと永遠に言い続けるつもりでいるけれど、多分、大ちゃんも、そして、ファンも、二番手の立ち位置に慣れていない。本田さんを追いかけていた時と、今とでは、状況はまったく違うのは明らかで。
そしてもし、大ちゃんが現役続行を決意したら、それは「二番手以下」の争いになるだろうということを大ちゃんもファンも覚悟するということなのだ。
羽生選手の絶対優位はもう変わらないだろう。
そして、頭の中で覚悟したことと、目の前で起こることを受け入れることとは別のものになる。
そんなことを、この記事を読んだ時に思った。

--------------------

「高橋 五輪への道財産」「エースの座羽生へつなぐ」
(2月20日の読売の朝刊に掲載された単独インタビューを転載します )

-トリノ、バンクーバーに続く三度目の五輪はどうだったか。
「きつかった。トリノの時は、何もできず、ただ悔しかった。バンクーバーでは、四回転に挑戦し、成功しなかったけど、やりきったと思えた。今回は、精一杯やったし、これが俺の実力だ、と受け入れられた。だけど、満足のいく演技ではなかった。代表に選ばれた責任を果たせたと言えなくて、悔しい。」

-負傷した右脚の状態は。
「練習を再開した12月上旬は順調だった。ただ、知らない間に右足をかばってしまい、体のバランスが崩れていた。モスクワでの直前合宿では体調も崩した。ケガの影響もあり、精神面で強くいられなかった」

-前回大会で銅メダルを手にした後は、どのような四年間だったか。
「つらかったり、うまくいなかいことのほうが多かった。でもすべて経験。『銅メダルの後に辞めていたら楽だったな』と思ったこともあったが、五輪の素晴らしい舞台でまた滑ることができてよかった」

-19歳の羽生結弦の金メダルをどう見たか。

今季は全日本選手権で勝てなかったが、まだまだ勝てる、という気持ちでやってきた。今回は『もう負けたな』と受け入れている。日本男子3人の中で最下位という、いちばん想像したくなかった状況だが、それも受け入れた。今後は結弦が日本男子を引っ張っていく。彼の金メダルを見てフィギュアを始める子もいるはず

-高橋大輔というエースが世界で日本男子の道を切り開いてきたからこそ、手にできた金メダルでは。

「そう言ってもらえると救われる。でも僕は、自分に負けたくない、勝ちたいという一心でやってきた。それが結果的に、日本男子を強くすることにつながったのなら、うれしい。」

-選手としての今後は。
「今は何も考えられない。3月の世界選手権は頭の片隅になるが、まだ気持ちが固まっていない。休んでからゆっくり考えたい。久しぶりに何も考えない状態を楽しんでいる。」

-改めて、五輪とは。
「五輪があったからここまで頑張ってこられたし、逆に五輪のためにつらい経験もした。五輪は最高の舞台だけど、そこにたどり着くまでの道のりが、最大の財産なんだと思う」

--------------------

自分自身や六位という結果や日本選手の中で最下位という結果についてではなく、ある固有名詞に対しての質問で「もう負けたなと受け入れている」とコメントしたのは、私が目にした範囲ではこの読売の記事だけのように思う(←当然見逃しはあるはずです)。
フリーの後、いろいろな記事やテレビで大ちゃんのコメントを目にしたけれど、私の心の中には、大ちゃんのこの言葉がずっとずしーんと重く残っている。
ずっと戦ってきたんだ。
もがいてきたんだ。
抗ってきたんだ。
ものすごい勢いで流れてくるものを全身で受け止めて、逆らっている大ちゃんの姿が見えるようだと思った。しかも、あの脚で。

私は、2012年の全日本を思い出していた。





この時のことをよくおぼえている。
途中から、胸が苦しくなった。
切ない。
つらい。
苦しい。
大ちゃんの演技を見ているうちに感極まって・・・というより、テレビの向こうから、大ちゃんの演技を通して伝わってくる、気持ちみたいなものに同化しちゃったような涙で、それは初めての不思議な感覚だった。「道化師」のオペラのストーリーはその時は知らなかったんだけどね。

「be Soul 2」で、大ちゃんはこのフリーの時の自分の顔を「あり得ない」「気持ち悪い」と評していて笑っちゃったんだけど、その原動力は「怒り」だったと言っている。
 
「SPで一位に9点差をつけられて、さすがにクソーッと思った。彼がよかったことは認める。実際自分は完璧ではなかったから、文句を言わせないような演技をすればいいわけだけど。でも演技中もジャッジにアピールしてもなんかそれも返ってこない感じがあって。」
「FSでは一切笑わなかった。挨拶でも笑っていない。」
「ゾーンでもない、何クソ魂。もうオリャア、オリャアって体を動かして、まるでプロレスラーがリングに上がる前みたいな感じ。」


あの慎重な荒川さんが「きわどい判定」と言ったショート。
自分のSPが終わりインタビューを受けていた大ちゃんが、羽生選手の演技に見入り、得点が出た後「こんなに差がつくんだ」という顔をしていたのをよく覚えている。
あんなに点差がつくショートではなかった。
こんな点差しかつかないフリーではなかった。
どこの誰が糸を引いているかは知らんけど、「ジャッジはクソだ」と思った。
このフリーで大ちゃんを優勝させないヤツらはクソだと思った。

あの前後、マスコミは「世代交代」「新旧エース対決」を煽っていた。
異常だった、と思う。
私の目には、連盟もマスコミも「高橋大輔引退後」の「新しいエース(=カネになる木)」を作り出すのに、焦っているように見えた。それもとても性急で稚拙な方法で。
私は大ちゃんファンだけれど、羽生選手が出てきた時、いつか「その日」はくるだろうと心のどこかで覚悟した。周りが急がずとも煽らずとも、世代交代は自然な形でなされていくだろうと。
なのに、愚かな人たちのおかげで、彼らは全日本で消耗し、四大陸、世界選手権のあの結果となる。

「本当の優勝はどちらか」というネットアンケートもあったし、スケートを愛する気持ちはみんな同じなのにファンの間でもギスギスする空気が生まれたり、なんだか後味の悪い全日本だった。
そういう声が「鼻息が荒い」(by大ちゃん)羽生くんに聞こえなかったはずはないだろうし、それがもしかしたら過度の練習となり、世界選手権直前のけがにつながったのかもしれない
大ちゃんもSPであれだけの点差がつかなければ、異例のプログラム変更を決断することはなかったかもしれない。

ちなみに、私にへそくりをはたかせ、このシーズンの国別対抗のチケットを買わせたのはこの時の全日本の怒りだった。
ふざけんなよ、みたいな。
地の利がある人間が行かなくてどうする、みたいな。
ここで大ちゃんを応援に行かなくてどうする、みたいな。
実際は、会場は満員で、別に私が意気込む必要は皆無なんですけど。ま、そこはファンの心意気ってことで。

でも。
「怒り」は前向きのパワーに変えられるんだよね。 この時みたいに。
「受け入れる」って、どうなんだろう。
そこからまた何かを生み出すのは、とてつもなく難しいことのように思える。
そして。
大ちゃんに「受け入れさせた」のはジャッジでもなく、マスコミでもなく、連盟でもなく、どこかの誰かでもなく、大ちゃん自身のような気がする。

四回転を跳べないと勝てない時代にあって、四回転を跳べないということ。
あの怪我以降、こうしたら四回転を跳べるという「型」のようなものがとうとう見つからなかったと大ちゃんか本田さんが言っていたけど。
奇跡はめったに起きないから奇跡というのであって。
一か八かの四回転を本番で決めて、「これが高橋大輔です!!!」 と感動することを期待されるのはしんどいだろうなと、ここ何シーズンか思っていた。
練習で決まらないものがそうそう本番で決まるものではないことは大ちゃん自身がよくわかっていて。
その自分が「奇跡」に頼らざるを得ない状態で試合にのぞむことはどんな気持ちなんだろう、と。

「跳べないことで心が折れないようにしていた」 とソチですべてが終わった後、大ちゃんが言っていた。
本の中で、「四回転にはこだわっていない。やらなければ勝てないから、必要だから、やるだけ。」と大ちゃんは言っているけれど、その一方で、公式練習や六分間練習で他の選手が四回転をぽんぽん跳んでいるのを見て、跳べない自分をダサいとかカッコ悪いとか思う大ちゃんもいるわけで。
跳べないと勝てない。
跳ぶことだけがすべてでもない。
でも、やっぱり跳べないと勝てない。
無限ループだ。

わかんないんだけど、仏に魂入れるというか、大ちゃんのプロに魂を入れるのは「跳べると信じて、跳ぶことに挑戦する気持ち」のような気がする。
実際、まるで三回転みたいに四回転をきれいに決めた時の演技はピタッときまるけど、大ちゃんが「ゾーンに入ったのはこの三回だけ」という中のひとつ、トリノのワールドでは四回転フリップは回転不足だったわけだし。
だから、私は、大ちゃんが四回転を跳ばなくても大ちゃんのスケートが好きだけれど、でも、跳ばない前提のその言葉を百万回言っても、大ちゃんの心の底には響かないような気がしてしまうんだ。

そして。
話があっちゃこっちゃいくんですが。
2010年12月に放送された「おしえて高橋大輔選手」という番組の中で、とても印象的な言葉がありまして。
「スケートで一番楽しいところはどこですか」という子供の質問に、大ちゃんはこう答えている。

「やっぱ一番は独り占めできることですかね。会場の視線を。それはなかなかね、他のスポーツもそうですけど、舞台でもそうですけど、できないじゃないですか。がっつりその4分30秒を自分だけが使うんですよ。会場を。そういうスポーツないので。僕を見てほしいという、そこが一番魅力的なんじゃないかなと。」

大ちゃんはフィギュアを「贅沢な競技」だとも言っているよね。
私などは、あのリンクでたった一人滑るのはどれほどの孤独と緊張かというふうに思ってしまうので、やっぱり大ちゃんはちがうんだなあ、さすがだなあと思ったのをよく覚えている。 リンクをおりたら、あんな感じなだけに余計に。
そして、会場の視線を独り占めするその喜びと楽しさを、不安が上回るようになった時、大ちゃんは引退するんじゃないかと、この1-2シーズン、何度か考えた。
程度の差こそあれ、 ずっと大ちゃんが抱えてきた「不安」がもはやどうしようもなくさらされてしまったのが、去年の全日本だと思った。
SPを観ていて、「踏ん張りがきかない」、素人目にもそう思った。
「満身創痍、脚がボロボロなんだ」という言葉が浮かんだ。
今まで見たことがないミスに、自分が甘かったことを思い知らされた。
大ちゃんが自国開催のファイナルを欠場したこと。
「大事をとって」なんてはずがないじゃないかと。
よほどのことなのだと。
よほど悪いのだと。
さいたまアリーナから帰る道すがら、私はこわくてたまらなかった。
フリーの四分半。あの踏ん張りの効かない脚で滑りきることができるのか。
最悪、すべてのジャンプが決まらないことも、転倒しまくることもあるかもしれないと。
フリーの日は、会場に行くのがすごくこわくて、いっそ寝て、目が覚めたら、すべてが終わっていて、結果だけ知りたい、ようなそんな気さえした。 それくらいこわかった。
だから、信用できないジャンプで、脚で、ひとりリンクに出ていく、そのこわさと不安は、すごすぎて、私には想像もできない。

・・・・・・まあ、でも、きっと、時としてファンは重いよね。
こうやって大ちゃんの心の中を勝手に忖度することもウザいことかもしれない・・・と思ったり。
ブログでつぶやくくらいなら、許されるかな・・・と思ったり。

とりとめのない記事はまだ続きます。


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↑荒川さんが「フィギュアスケーターにひとりっこは少ない」と言っていたことを思い出しました。
大ちゃんは四人兄弟の末っ子。
我が子を見ても、集団の中でのアピールが下手だなと思います。というか、アピールの必要性を感じていない節が・・・。
生まれ順の性格って、やっぱりあるのかな。 
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