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どうしようもなく「もっている」男
前回の記事で書き忘れたのですが。

大ちゃんの「流血」。

大ちゃんがリンクを引き上げて、長光コーチに手を見せた時に、私は初めてその手が血だらけであることに気づきました。
400レベルの席の悲しさで、オペラグラスの出番が来てようやく見えたんです。
そりゃもうびっくりしました。

家のテレビで、パッと差し出した手が赤く染まっていたのを観た時、改めて、高橋大輔という男はどうしようもなく「もっている」男なんだなと思いました。
選ばれたごく少数の人の宿命として、その人生がドラマチックになるのはもうどうしようもないんだなとも。

実家の母なんて「演出かと思った」そうです。

いやいや。
フィギュアで、全日本で、ぜったいにないから~

でも、そんなあり得ないことまで思わせてしまう男、高橋大輔、おそるべし。
 ホント、なんて絵になる男なんだろう。

今にして思うと、なんだけど。
今回、大ちゃんが衣装を白ではなく、紫に変えてきていたというのも意味深いなと。
今までの白の衣装だったら、赤い血がどんなに目立ったことだろう。
足のけがに加えて、血だらけ ですよ。
思わず、客席もざわついてしまったかもしれないし、大ちゃんも動揺してしまったかもしれない。
そして、衣装にも血が点々とついてしまっていたら、あの「絵」は崩れてしまっていた、と思う。
ああも美しくはならなかったと思う。
もちろん、あの手の怪我が予測できるものでも、狙ってできるものでもないだけに、こういう偶然も「高橋大輔らしい」と思えてしまう。

さて。
今回の全日本ほど、ファンに「高橋大輔の引退後」をリアルに感じさせた大会はない。
高橋大輔自身が本気で「最後」と思った2013年12月22日のさいたまアリーナは、あの瞬間、真実「高橋大輔最後の演技」の場だったのだ。
ファンとしては、「もう一度」高橋大輔最後の演技を観られることが本当に嬉しい。
そして、今度こそ、大ちゃんが笑顔に包まれるようにと信じる。

で、話がそれるんですど。
その競技において「もっている」人たちの引退後の私生活で幸せな話をあまり聞かないのがちと心配ではありますが。
大ちゃんの場合、競技中に感じる「持っている」感とリンク外でのギャップがすごくて、私生活がごちゃごちゃになって羽目を外すイメージがわかないんだよね 
大ちゃんのご家族はもちろんのこと、長光コーチの存在もすごく大きいんだろうなあ。
大ちゃんを見るたびに、優れた指導者が人生を賭けて選手を育て上げるということはこういうことなのだといつも思う。
長光コーチがどれだけの愛情で、大ちゃんを競技者としてだけではなく、ひとりの人間としてどこに出しても恥ずかしくないように育て上げてきたのかと考えるんだ。


<おまけ>
今改めて、じっくり読みたくなった記事を貼っておきます。

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「高橋と魂が通じた」フィギュア屈指の振付師
(2013.11.16 日経)より一部転載

■モロゾフコーチに戸惑い

 ――高橋は今季、初めて振り付けした。昨季も依頼されたが、断っている。高橋を指導するニコライ・モロゾフコーチのスタイルが好きでないからだ。振り付けを無断で変えられるのを、ニコルさんは嫌がる。過去に織田に提供したプログラムに、モロゾフ氏が加えた修正に戸惑ったようだ。

 「テレビを見ていて、あらっていうことはあるわ。自分の振り付けに誇りを持っているから。一部を変えただけで全てが変わることもある。特にステップやペアのリフトとか。すごいショックなの」
 「選手の個性に合わせて曲を選ぶ。リズム、ハーモニーと、選手の技術力、長所、短所を踏まえて、エレメンツをこなせるように振り付ける。私のプログラムは、エッジが作る曲線、エッジの深さ、滑るテンポ、スケートに必要な要素はすべて入っているし、曲や感情に合った体の動かし方、ステップ、ターンもすべてが織り込まれている」
 「芸術と技術のバランスがとれたプログラムが、美しくて得点もとれるいいプログラム。6点満点時代も現ルールでも、このスタイルは変えていない」
「一生懸命に練習すればできるように作っても、ケガをしたり『どうしてもこのステップからこのジャンプがダメ』だったりするといった理由で修正を頼まれる。それはOKよ。いくらでもアイデアはある。私はコーチだったから分かる。ジャンプが跳べなきゃ、プログラムは元も子もない」

■すべての振付師の夢

 「ファンやスポンサーとのイベントが多くて練習時間が減ったり、単純に練習せずに振り付けを一部省いて、プログラムを勝手に簡単にしてしまったりする。中には、一つの修正がプログラム全体を変えてしまうこともある。それには耐えられない」

 ――モロゾフコーチがいるのに、どの選手も勝負を賭ける五輪シーズンに高橋が出したオファーは受けた。

 「大輔はすべての振付師の夢。完成されたスケーターを担当するのは、若い選手より楽な面もある一方、ものすごいナーバスになった。既に“伝説”の選手である彼が、私を信じて五輪プログラムを託してくれるのはプレッシャーだった。3月の世界選手権(カナダ)であいさつした程度しか、大輔のことは知らなかったし。要するに、あっ、彼が好きだなって感じたの」

■私も大輔も情熱的だから

 ――高橋は選曲について全面的に振付師を信頼する。自分で選ぶと好みが偏るからだ。初仕事では、過去の大輔の演技の映像を見て滑りを研究し、いくつか質問した。

 「彼という人間を知りたかったし、スケートで表現したいこと、スケート観を聞いた。そうしたら『何か違うもの。ファンに感謝の気持ちを伝えたい』って応えた。そして、僕をどう思うかと聞いてきた
 「私は大輔のタンゴとパッションが大好きだった。彼はタンゴの音楽のために生まれてきたって思うわ。でもフリーの4分半もタンゴを滑ってはほしくなかった。ずっと心に秘めていた音楽が、ビートルズの『Come Together』のタンゴ版。大好きで、セミナーで使うことがあったけれど、これに合う選手にずっと出会えなかった」
 「息子が子供のころ着ていたTシャツで、地球が3つに割れていながらピースマークのようにつながっている柄を思い出して、プログラムのイメージが固まった。わかりにくいかしら。でも私も大輔も情熱的だから、この点で魂が通じたと感じる瞬間があった」

■曲は「ファンへの感謝」に合致

 ――フリーはビートルズの楽曲のメドレーになっている。

 「『Yesterday』は好きなの。エネルギーがあるけれど、大輔が序盤、落ち着いて高難度のジャンプを跳ぶのにいいテンポ。続いて『Come Together』。最後にガチャンと砕けるような音がクールよ。続いて、ビートルズのプロデューサーだったジョージ・マーティンの『Friends and Lovers』。私にはタンゴっぽい感じがしたの。友達と愛すべき人っていうのも、大輔が望んだ『ファンへの感謝』というテーマに合う」
 「次の『In My Life』は、俳優のショーン・コネリーが歌詞を朗読するCDがあって、『I love you more』というフレーズにピンと来た。これは詩的なプログラムよ。大輔は氷上の詩人でしょ。ファンに『愛してる』と伝えた後は、『Long And Winding Road』。ここまで美しい旅、アップダウンもあり、困難があっても人生。大輔は人生礼賛ができる

■振付師はチアリーダー

 ――ニコルさんは試合会場に姿を現すことは少ない。

 「まず私は母であり妻だから。02年のソルトレークシティー五輪は、担当したカナダペアが採点問題に巻き込まれて行ったけれど、そんなのはゴメンよ。バンクーバーは異常事態。五輪の1カ月前、カナダ選手権直前に、チャンのコーチが彼を解雇した。振付師として付き合いの長かった私が、カナダ連盟にコーチを頼まれて引き受けた。米国チームでエバンと合流する予定だったから、大変だった」
 「ソチは多分、行くと思う。振付師はチアリーダーよ。選手たちは、私がそばにいなくても試合で滑ることができるだけの力をつけていると願っているわ」

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やりがいのあるビートルズ・メドレー 髙橋大輔
(2013.7.16 産経Biz)より一部転載

【冷静と情熱のあいだ】

 いよいよオリンピックシーズン。既に4月からシーズンスタートという気持ちだから、今年は完全なオフは取らず、プライベートでは引っ越しをしたくらい。5月にショート(SP)、フリー(FS)、エキシビションの振付を韓国とカナダで済ませた。6月から徐々にエンジンをかけ、7月はアメリカとカナダで本格的なトレーニング中。シーズンインまで時間はないという意識が強い。

 「苦しくても笑いなさい」

 今季FSはローリー・ニコルの振付で『ビートルズメドレー』。他の候補曲もあったけれど、他は聴かずに迷わずピンときた。でもまさかのビートルズ。自分でも意外だった。そしてまさかのタンゴも入っている。最初ローリーからは彼女のお気に入りタンゴの『カム・トゥゲザー』の提案が来たけれど、この1曲だけでは難しいと相談したところ、実は全体の一部で、『イエスタディ』『カム・トゥゲザー』『フレンズ・アンド・ラバーズ』『イン・マイ・ライフ』『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード』のメドレーを提案された。僕はどれも気に入っている。前々から、オリンピックシーズンには皆が知っていて感動できて、そして希望がある曲で滑りたいと考えていたので、まさにピッタリ。
このメドレーの曲順にローリーも苦心したらしい。それぞれの曲に、色々な才能が集まり、思い出があって、友達や好きな人のことがよみがえり、スケートの歴史に感謝して、紆余(うよ)曲折しながら道はつながっていく、というさまざまな意味が込められ、ローリーからは「とにかく、about love。特に『イン・マイ・ライフ』では練習中も、どんなに苦しくても笑いなさい」と言われた。曲が感動的なだけに、「滑る自分は大丈夫?」と不安が大きい(笑)。

 スケートとしてもさまざまな要素が盛り込まれているから、かなり難しいけれどやりがいのあるプログラム。間の取り方など今までにない新鮮さも感じている。僕はこの数年、ジャンプを飛びやすくするためにつなぎのステップを簡単にするのではなく、音に合った作品としていいものをずっと求めていたので、そういうフラストレーションも解消されているし、自分自身が曲に助けられて滑ることができる感覚もある。

 ローリーにはスケーティングのレッスンも受けた。振付よりむしろスケーティングの指摘のほうが細かかった。実はプログラムの中にコンパルソリー(氷に図形を描く「フィギュアスケート」の原点で現在のSPの前身)でS字を描く要素もあり、これはスケーティング・スキルの低さがバレてしまうから(笑)、今はこのコンパルソリーと格闘中。ほとんどの時間をスケーティング練習に割いている。ミリ単位で図形を描くコンパルソリーは体の微妙な感覚が僕にはわからず、ほぼ素人。昔、これで競技をしていた長光(歌子)先生はさすがにうまい。僕はできない自分に腹を立てながらも、スケートの奥深さを実感。スケーティング練習のおかげで、ジャンプの調子もよくなっている。

 ローリーの振付は去年はかなわず、今年ダメ元でのお願いで実現した。もし去年かなっていたら、去年がビートルズになっていたかもしれない。やはりこの曲は今季のタイミングでよかったなと思う。

 SPは宮本賢二先生の振付で『佐村河内守のヴァイオリンのためのソナチネ』。宮本先生とは、今までの何曲かでおもしろいものができそうという予感はあった。提案された3曲全てクラシック系だったけれど、SPには新しさが欲しかったから、ザ・クラシック色の強いオーケストラのものは避け、バイオリンを選んだ。せつない中にドラマチックな強さと希望を感じたのが決め手。宮本先生からのアドバイスは「キレイすぎないように。際どい危ない感じを残してほしいから変にこなれないように」。ジャンプ3本のうち後半に2本入れた構成が今までと違う。

 エキシビションの1曲は『Time To Say Goodbye』で振付は宮本先生。「ベタに狙うつもりで、こんな感じの…」と僕の思いつきだったけれど、他のポップス系なども考えた結果この曲に落ち着いた。タイトルの印象とは違って、「ここから始まる」という歌詞だからいいなと思った。

 ソチオリンピックまでには本当に厳しい現実があり楽観は全くできない。かといって自分を追い詰めすぎず適度なラフさを残しながらやっていきたいと思っている。
(構成:フリーライター かしわぎ なおこ/撮影:フォトグラファー 渡辺真一/SANKEI EXPRESS)

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