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「たかじんのそこまで言って委員会(2010/10/31)-死刑について鳩山邦夫氏が語る
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たかじんのそこまで言って委員会 「忘れていいんかいスペシャル」 番組HPはコチラ)の書き起こし二回目です。


ナレーター
ついに明日、裁判員制度施行以来初めて、被告に死刑が求刑された裁判の判決が言い渡されます。
果たして一般の裁判員は初めての死刑判決を下すのでしょうか。
でも、ちょっと待った。
皆さん、忘れてはいませんか。
死刑制度自体に反対意見があり、以前から論争が続いていることを。
千葉景子前法務大臣は、死刑廃止論者の立場でありながら、今年七月、自らの立会いの下、ふたりの死刑囚の刑を執行。その後、死刑への国民的議論の一つの材料になると、報道機関に死刑を行う「刑場」を初めて公開。
これをきっかけに、法務省内に、死刑に関する勉強会が設置されました。

法務省HP「死刑の在り方についての勉強会」

しかし、7月の参院選で落選した千葉氏は9月の内閣改造で法務大臣を退任。
新たに法務大臣に就任した柳田稔氏は死刑執行を停止する考えがないことを示し、
(テロップ「死刑は法に従い厳正に対処すべき」)
「制度の是非をめぐる議論は国民の世論も見守りながらやっていきたい」と語っています。

現在、ヨーロッパを中心とした世界139ヶ国が既に死刑制度を廃止しており
( テロップ「139/197ヶ国が事実上死刑廃止」 )
死刑廃止は世界的な趨勢になっています。

一方、日本の世論調査では国民の8割以上が死刑制度を支持していますが、その反面、裁判員として、死刑判決には関わりたくないと願っています。
また、刑事訴訟法第475条には「死刑の執行は法務大臣の命令による」と明記されており、歴代の法務大臣にはこの責務が重くのしかかっていました。
( テロップ「生命を与奪する重圧」 )
なかには、宗教上などの理由で、在任中一度も死刑を執行しなかった法務大臣も。
( テロップ「左藤恵、杉浦正健」 )

今回、この問題を取り上げるに当たり、千葉景子前法務大臣に出演を依頼しましたが、スケジュールの都合でNG
やはり、死刑廃止論者である国民新党の亀井静香代表も出演は無理ということで。

当委員会では死刑執行が正義の実現という考えの元、在任中13人の死刑を執行した鳩山邦夫元法務大臣を招き、これからの死刑制度について議論を深めていきたいと思います。
そこで皆さんに質問です。

「死刑制度に関して鳩山邦夫さんに聞きたいことは何ですか」
三宅久之:「殺人には死を」これが日本の正義である
田嶋陽子:どうして死刑制度廃止の議論を進めないの?
桂ざこば:躊躇したことはありますか?
勝谷誠彦:執行ルールをきちんと守らせるにはどうすればいい?
宮崎哲弥:死刑制度「改善」のポイントは?
村田晃嗣:もし誤審だったらと思ったことは?
高田万由子:子どもに「刑罰としての死」をどう説明するか?
?(←すみません):被害者の人道的許容範囲をどう決めるか


たかじん氏「最後におも~い話が来ましたが、これはやはり田嶋先生に先陣を切っていただいて」

田嶋氏「いつもあててくれたことないのに」

三宅氏「要領よく、短くね」

田嶋氏「大上段に構えたって、戦争がなぜいけないかって言ったら、国家権力による殺人がいけないわけでしょ。それと同じで、死刑だって国家権力による殺人ですよね。だから、平和憲法守るんだったら、これも憲法違反ですよね
それと世界に137ヶ国。ここ2-3年でも、7ヶ国、死刑廃止に至っているのに。今、皆さんご覧になったでしょう。その国だって、6割が死刑制度賛成、反対が4割って。そういうところで、政治的決断でやっぱり死刑制度はやめにしているんですよ。
だから、世論世論って日本は80%、だんだん増えてきましたけれども、それでもやっぱり、憲法違反しているようなことはやめるべきです。政治家として。と私は思います


鳩山氏「ひどく見当違いですね。」

田嶋氏「そうですか。はい。」

鳩山氏「外国がどうだってそりゃあ、EUの人たちも散々文句言いに来ましたよ。私のところに。」

田嶋氏「ああ、文句言いに来たんですか。EUから。」

鳩山氏「ああ全部来ましたよ。だけれども、日本には日本の文化、文明があって

三宅氏「そうです」

鳩山氏「日本人っていうのはね。いのちをね、とても大切にするのが日本なんです。それは神道でも仏教でも、山川草木悉皆成仏(さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)っていうくらいだから、なんでもいのちを大切にする。そのいのちを踏みにじった奴は厳罰があってしかるべしというのが日本人の心根なんですよ。」

田嶋氏「でもその、罪を犯した人だって、生まれてからいろんな事情があって、罪を犯しているわけですから、その人の命も大事なんですよ。ハエと同じで。だから、その人の命だって、」

鳩山氏「それはちがう。人を殺してですね、三審制で最高裁で死刑が確定するような人間は一日も早く死刑を執行すべきなんですよ。それが正義なんですよ。」

田嶋氏「いや、それは正義ではない」

勝谷氏「じゃ、人を殺すには必ずみんな理由があると。いうこと」

田嶋氏「そういうことですよ。社会の影響もあるわけでしょ。なんでそういう社会になったか、たどっていけば、みんなに責任があるんですよ。政治にも責任があるんですよ。」

勝谷氏「じゃあ、アドルフ・ヒットラーにも三分の理があったと。」

田嶋氏「そりゃ、三分の理はありますよ。あの人はものすごい家庭内暴力を受けた人なんですから。」

村田氏「ちょっといいですか。私は死刑廃止論者でも存続論者でもどちらでもない。考えがまとまっていないんですけれども、大臣として決断を下されたら、ご自分の判断で人ひとりが死ぬと。大変重い決断ですよね。その時に、もしも仮に最高裁までいった判決であっても、誤審であった場合、どうしようってことを、ご自分の中で迷われた、悩まれたことはないか。」

田嶋氏「冤罪ね。」

村田氏「特にね、最近の、まったく別のことですけれど、検察の様子なんかみてても、日本の司法とかあるいは検察とか、ずいぶんいいかげんなところが見えてきているわけですよね。するとそういう判断で、もし自分が・・・と思われたことはないですか。」

鳩山氏「ありません。」

村田氏「ないですか。」

鳩山氏「あの、それはですね、過去にいろんな事件があったり、今の検察のだらしない有様には怒りを感じますけれども、少なくとも、三審制で死刑が確定をする。そういう中から、私も含めて、皆で再チェックをして、これは間違いないというところから死刑を執行しておりますので、心の重圧はひどかったけども、そういう迷いは持たなかったですね。」

勝谷氏「逆に言うとですね、ちゃんと法務当局が決めて、三審制を経て、決まったものに対し、刑法は粛々とこのように法務大臣はサインをして執行すべしと決めている。」

鳩山氏「刑事訴訟法。」

勝谷氏「ところがちゃんと守られていないわけでしょ。」

鳩山氏「いない。」

勝谷氏「僕、これは逆に人権の面から言うと、残酷なことだと思うんですね。何十年もいつ明日お迎えが来るかと。どうしてこの国はそう、法律に書かれていることが守れないんですか。ホントはちゃんと守るべきじゃないですか。」

田嶋氏「そんなことはない。生きている方がいい。」

鳩山氏「だからそれはね、法務省自体が訓示規定、努力義務規定みたいに読んでごまかしているんですよ。本当は半年以内に執行しなければならない。つまり、法務大臣は『死刑執行!』って命令しなくちゃいけないと書いてあるわけだから、これは違法状態だと私は思うんだけど。
私も13人にとどまったのは残念だったんで、本当は35人くらいやって、少しでも違法状態の解決に努力すればよかったなと反省いたしております。」

(「まあまあ」)

辛坊氏「今、死刑が確定している人で、もう一度法務大臣になられたとして、ここに和歌山の毒入りカレー事件の死刑の確定囚、それから浅原彰晃の。まわってきたとしますよね。どうされます。」

鳩山氏「いやそれは、さっき言ったように、自分でよく読んで、間違いないと思ったら、ハンコを押すというか、命令書にサインします。それは粛々とやるべきですよ。」

?「組閣をする時、法務大臣、きみやってくれと、呼ばれますね。その時に私は死刑執行には反対ですから、それを辞退しますという人はいないんですか。」

(「そうあるべきだ」)

鳩山氏「そうあるべきですよね。そうあるべきだけど、三宅先生、どうなんでしょうかね。やらなかった人たち。」

三宅氏「いやこれまでに、辞退したって例はないんですね。私もね。ダボハゼみたいに、刑事訴訟法上の大臣の義務を実行できない、そりゃあるでしょう。宗教上とか哲学上とかね。田嶋さんみたいなこういうのもいるし、いろいろいると思うけども、それだったら、法務大臣になるのはいやですと。人畜無害な方で、環境庁長官にしてくださいって、いやあいいんですよ。」

田嶋氏「ちょっと待ってください。日本はだって、信教の自由は認められているわけだから。その宗教の中で人殺しはしちゃいけませんって、たとえば、キリスト教もそうですよね。そういうことになったら、それをもし、法務大臣になっても、宗教の自由があるわけだから

勝谷氏「だから、法務大臣にならなければいい。」

田嶋氏「なったっていいじゃないですか!」

三宅氏「ならなければいい」

鳩山氏「ならなければいい。断ればいい。」

田嶋氏「それもまたひとつの人権問題になる。」

宮崎氏「刑事訴訟法違反ですよ、それは

(喧々諤々)

鳩山氏「刑事訴訟法違反を自ら犯すような、死刑執行をひとつもしないなんていう人間は、資格がないんだから、絶対、受けるべきではない。」

田嶋氏「いや、そんなことはない!」

村田氏「たとえば、徴兵制があるところで、宗教上の理由で徴兵に行くのは嫌だから、別の国が定めた義務で働くってあるじゃない。」

田嶋氏「あるある。」

村田氏「だから、法務大臣嫌だったら、別のことやったらいい。」

田嶋氏「法務大臣やる権利もありますよ。」

三宅氏「あのね、ちょっと聞きたいんだけども、千葉景子さんがね、自分で死刑廃止論者だったにもかかわらず、死刑執行にサインして、立ち会って、しかも刑場をマスコミに公開するとか、言ったでしょう。
私はね、立ち会うのは本人の自由だけど、勝手だけどと思いますけどね、しかしそういうものをマスコミに喋って、その死刑執行場を公開するとかっていうのはね、すごい悪趣味だと思うんですね。
廃止論者がそういう世論を作りたいんだと思うけども、そういうことはやるべきじゃないんじゃないかと思うね。」

鳩山氏「今までは、死刑を執行してもやったということも言わなかった。その後、人数だけ言うようになった。私は全部公開すべきだと。」

田嶋氏「そう、それはそうだ。」

鳩山氏「これだけ悪い、マスコミも大騒ぎした、ヘリコプター飛ばした、凶悪事件じゃないか、名前も全部出して、何時何分にだんとやったかを発表しようというふうに変えたんです。その時に、私も刑場を見に行っていますから、刑場公開もやろうかどうか、相当迷ったんですよ。私も。ただ、東京拘置所は非常に整っていますが、他でもありますよね。他が整っているかどうかわからないんで、結局、遅らせちゃったんだけども、刑場公開もひとつの道かなとは考えた。」

宮崎氏「ただね、アメリカなんかはね、基本的に刑場というのは一部の報道関係者や犯罪人の・・・被害者の遺族に、公開されます。私はここまでやるべきかというのは議論の余地があると思いますけれど、鳩山さんが法務大臣になられた以前の極端な密行主義というのもこれはやっぱり。処刑するというのは非常に重い行為ですから、ある程度の監視というか、そういうことはなされなければいけないと思うんですよ。」

鳩山氏「私は、『これだけ悪いことをしたやつ』というのがありますね。それは報道でも知っている。それが三審制で確定した。あの悪かったやつが今日死刑執行されたんだという意味で、結論を国民に示したいという気持ちだったんです。」

宮崎氏「そういうこともあると思います。」

鳩山氏「三宅先生は私も兄貴も、子供の頃から遊んでもらった、幼稚園の頃から遊んでもらった間柄で、ちょっと聞いてほしいんですが、私が、ベルトコンベアーみたいな方がいいんじゃないか・・・。今でも思っていますよ。粛々といけば、ベルトコンベアで半年以内。
その時にですね。最高に味方してくれたのが、珍しく、鳩山由紀夫、元自民党幹事長でした、当時。頑張れと。違法状態解消のために、お前が法務大臣としてどんどん執行を進めることを俺は応援すると。言ってくれたんです。うれしかった。
ところがね、自分が内閣作ったら、死刑反対論者の急先鋒を法務大臣にしたでしょう。ということは、鳩山由紀夫総理大臣には人事権がなかったということですか
。」

(場内笑い)

(「それご自身でお聞きになったらいかがですか」)

鳩山氏「いや、大先生にお聞きして」

(CM)




好きか嫌いかでいうと、鳩山邦夫氏は好きな政治家ではありません。
鳩山氏が閣僚に名を連ねていた時には、私、「自民アレルギー」でしたし 
が、今回、書き起こしをするに当たり、繰り返して聞くたびに心を動かされたのは、村田氏に「もし誤審であったらどうしようと迷われたことはないか」という問いに、「ありません」と間髪を入れずにきっぱりと答えられるところです。
一国の法務大臣というのは生半可な覚悟で務まるものではないのだということがよく伝わってくる場面だったと思います。

私自身、きちんと死刑制度について語れるほど、考えがまとまっていないのですが、少なくとも、「自らの信念や宗教上の理由で、死刑執行に署名できないのであれば、法務大臣の職を受けるべきではない」と思います。


刑事訴訟法 第四百七十五条  死刑の執行は、法務大臣の命令による。
○2  前項の命令は、判決確定の日から六箇月以内にこれをしなければならない

但し、上訴権回復若しくは再審の請求、非常上告又は恩赦の出願若しくは申出がされその手続が終了するまでの期間及び共同被告人であつた者に対する判決が確定するまでの期間は、これをその期間に算入しない。



以前、田嶋さん、仙谷官房長官、中井はまぐり氏の発言などを引用して、「三者に共通しているのは、「国」という大きなくくりで考えなければいけない問題を「個人」に矮小化し、さらに「情」に訴えるというやり方」だと、記事で書いたことがあります
拙記事「田嶋陽子さんに学ぶ」参照
今回さらに、 「国」と「個人」、ひいては「公」と「私」の区別がつかない というのも、「アチラの国」の方々の特徴なのだと、つくづくわかりました。

「信教の自由」は「私」、「法務大臣として遂行すべき職務」は「公」。
すべての場面において、「公」「私」の区別なく、「どちらを優先させるかは個人の自由」という理屈は通らない。
それは「人権問題」ではない。ごくごく当たり前の、「社会人」としての常識。
どうして、そのことがわからないのだろう。

けれど、今、大なり小なり、日本のそこかしこで、同じことが起きて、多くの軋轢を生んでいるように思います。
「公」が薄くなり、「私」ばかりが増長していることこそが、今の日本をおかしくしている元凶のように、思えてなりません。
「『私』は説いても、『公』を説いてこなかった言論人や政治家の責任」はあまりにも大きい。
(「我ら、『人権』『歴史認識』に阿らず」金美齢氏、稲田朋美議員 正論10月号) 
 
千葉景子前法務大臣については、その就任自体に大きな疑問符がつきますが、さらに、大きな不信を招いたのが、7月末、参院議員の任期満了の前日という時に突然、、法務大臣に就任して初めて、執行命令書に署名したことです。
「忘れないよ」記念の記事なので、参考記事を貼っておきます。産経に偏っていて、ごめんなさい。
 
・ 人の死に「政治的演出」 千葉法相の死刑執行命令(2010.7.28産経)  より一部転載。

 鳩山由紀夫前首相は民主党幹事長時代、「法相は死刑執行をしなければ資格はない。死刑を多くの国民が求めている時代だ」と指摘していた
 千葉氏は鳩山内閣時代、「そういう(鳩山氏の)発言があったことは覚えているが、適切に対応したい」と平然と無視してきたが、そうした信念も底の浅いものだったようだ。

・ 死刑廃止派が一転の千葉法相 背景に何が…(2010.7.28産経)

・ 2人の死刑を執行 千葉法相になって初、自ら立ち会う(2010.7.28朝日)

・ 【産経抄】(2010.7.30)

・ 柳田法相、千葉氏起用は問題なし 日弁連の懸念に「意味分からない」(2010.10.26産経)
↑ おまけでご紹介。国会でも質問に上がっていましたが、千葉氏は、落選後も、ご活躍です。



そして、いつも思うのは、「死刑廃止論者」が口にする「人権」が加害者の人権ばかりだということです。
理不尽な感情の矛先にされた、あるいは、たまたま-ほんのわずか時間がずれていたら、避けられたであろう-そこに居合わせた、ただそれだけで、ある日突然、暴力的に、一方的に、何も言えずに、「生きる時間」を止められてしまう「被害者」の、そのまわりの方々の、心の中で渦巻く思いを「想像」することがないのだろうか。

ちなみに、田嶋さん。
「無期懲役の模範囚の出所後の再犯件数」や「死刑制度を廃止した国のその後の犯罪率」といった具体的なデータがあれば、もっと深い議論ができると思うのですが、いかがでしょうか。



私自身、死刑についての考えもまとまっておらず、裁判員制度についての知識も薄いので、ここから先は、完全なる「つぶやき」です。あ、つぶやきはいつもですね

私も「日本の世論調査では国民の8割以上(85.6%)が死刑制度を支持(容認)していますが、その反面、裁判員として、死刑判決には関わりたくないと願っている」 うちのひとりですが、昨日、「無期懲役」の判決が下されたことをニュースで知ってから、重い石を飲み込んだような気持ちから逃れられずにいます。
私だったら、どうしただろうかと。 
「こんなのやだ、納得できない」という遺族の方の血を吐くような叫びを、体を固くして、聞くことになっていたのだろうかと。
( 「こんなのやだ」「納得できない」…判決後、遺族は法廷で泣き叫んだ  産経新聞)

そして、 ふと、思ったんです。
これこそが、裁判員制度の本当の目的のひとつだったのかもしれないと。

今までは、「無期懲役か死刑か」という裁判で、あまりにも加害者の人権ばかりが重視されているように思える判決が下された時や、あるいは、心神耗弱を理由に無罪になった判決を見聞きした時には、裁判官に対しての不信感や「こんな世の中、間違ってるよ~」という義憤に駆られることが多かったのです。
けれど、今回は、いろいろ考えても、最後は「私だったらどうしただろう」という方向に思考が回帰して、「やっぱり死刑の判決は下せなかったかもしれない」となってしまうのです。

新潟大法科大学院の西野喜一教授が危惧されている通り、裁判員裁判は「死刑回避」の流れを作っていく可能性は否定できないと思います。
「国民の目線を取り入れる」ことを目的とした裁判員制度でありながら、「死刑容認85.6%」という現実との乖離を招くことになるような気がしてならないのです。


「死刑回避のため被告の事情に傾く」 (産経)

元判事で新潟大法科大学院の西野喜一教授の話
「死刑にしたくないので、被害者側の事情に比べ、被告側の事情をことさら大きく取り上げているように感じる。裁判官裁判なら、2人以上殺害して死刑になっていない例は少なく、死刑の可能性が高かったと思う。裁判員のストレスが大きいために死刑を避けたのならば、今後も同じ理由が続く可能性があり、刑事司法にとって問題ではないか」


千葉大臣の唐突な「刑場公開」は、この布石だったのかもしれないという気さえします。

「『執行に立ち会う責任感で死刑判決を』と国民に求めたようなものだ。
裁判員制度の導入では、法律に詳しくない裁判員に対していかに予断を与えないか、関係者は苦慮してきたはずだ。法相の発言は、これ以上ない『予断』になるのではないか。」
【主張】1年ぶりの死刑 法執行は粛々とすべきだ(2010.7.30産経)



 
記者「死刑がどう執行されるかについては知っていましたか。また、8~9月ごろに死刑の刑場が公開されましたが、その写真が頭に浮かんだことはありますか」

裁判員4番「死刑はどう執行されるか、無期懲役はどうなのか。しっかり把握しないと判断できないので、わかるまで確認しました。刑場はテレビのニュースで見ました。評議で頭に浮かぶことはなかったですが、時折思い出すことはありました

補充裁判員2番「私は死刑の執行方法を知っていましたし、刑場についてのニュースも見ていました。どう死刑が執行されるのか、頭に思い浮かべながら裁判に臨んでいました

【裁判員会見(下)】「簡単に死刑にできるのかな…」「『人の命の重さ』について深く考えた」 産経)




そもそも裁判員制度自体、見切り発車のように始まったように記憶していますし、制度自体に、疑問があります。
まして、ここまでの重い判断を一国民に求めるべきなのか。
「法務大臣」でさえも、死刑執行を回避して、刑法違反を犯すような日本において。

「判例」がものをいう司法において、ひとつひとつの裁判は今後、きわめて重要な意味を持つものです。
情に流されずに、けれど、機械的にもならずに、常に冷静に、そして、時には冷徹にならなければならないのが「裁判官」だと思います。
たとえば、私が、明日、裁判員に選出されたとして、私は、今まで、そういう訓練を受けてきていないし、そういう職業にもついていない。 そういう覚悟で生きてもいない。
そして、裁判員にそうした「感情」をもちこまない客観的な判断が求められ、裁判官に近づくことが求められるほどに、裁判員制度の意義が薄れていくと思います。

私には正直なところ、裁判員制度の意義が理解できません。 
裁判員に選出された方々は、裁判が終わった後も、「これでよかったのか」という、苦く重いものを飲み込んだまま、生きていかれるのかもしれないと思います。
それは一国民が負うべきものだろうか。


「すべての人間が更生できるのだろうか。」


私は、痛ましい事件が起こるたびに、あるいは判決が出るたびに、わからなくなるのです。
最近では、「性悪説」に傾きつつあり、この世に、「絶対的な悪」というものも存在するのではないかと思っていますが、強く、これが正解だというものも自分の中にまだありません。

今はただ、被害者の遺族の方々が、従来の裁判官裁判の時以上に、 苦しい思いをされることがないように、祈りたい思いでいます。


ついつい、とりとめもなく、長くなってしまいました。
なにせ、日本のあちこちに、このような考え方の勢力が根を張っていることがわかってきた私は、とても疑い深くなっていて、国のすることは正しいのだと単純にはもう思えないのですよ。
どうも、日本の司法の中枢には、死刑廃止論者がいるような気がしてなりません。
そして、何度も書いてきましたが、民主党が政権を握った本当の意味は、表には出てこないあらゆるところにおいて、こういった思想に同調するような勢力が力を増すことになったことであるように私は思うのです。

社会党と民主党に通底するのが国家よりも個人、法律や条約よりもその場その場の個人的配慮の優先である。」
(「謝罪談話を貫く社会党思想」櫻井よしこ氏 WiLL10月号より転載)

いまの日本はセンチメンタルジャーニーならぬ、センチメンタルポリティクス(感傷政治)になっている。」
(「蒟蒻問答」より久保紘之氏 WiLL10月号より転載)

マルクス主義や暴力革命を堂々と掲げる『左翼』は目にしにくくなっても、左翼的発想の血脈はしぶとく生き残っている。それは主に、アジア偏重・反米主義や軍事の軽視、国家の否定と市民の美化、人権・権利の強い主張、極端な男女平等主義などの形をとって表れる。一見、特段の危険性はないように思えるし、耳に聞こえがいいが、そこには罠が隠されている。」
(「赤い官房長官仙谷由人が国を売る」阿比留瑠比氏 WiLL10月号より転載)


ちなみに、「民主党左派系議員のほとんどが自分は左翼であるとの自覚がまったくない」(by保守系の民主党議員)らしいです。

「また、この議員(保守系の民主党議員)によれば、左派議員の中心勢力は、弁護士出身や日教組・自治労ほかの労組出身者たちだが、彼らの中には自称保守派を称する者さえいる。なぜかといえば、彼らのほとんどは『資本論』どころか、マルクスの著作など一冊も読んだことがないのだから、自分が共産主義の影響を受けているなんて夢にも考えたことがないのだろう、というのだ。
つまり、現在の民主党を覆っているのは、共産主義に源流をもつ、無自覚な左翼思想の集合意識である。」

(「国家公安委員長 岡崎トミ子のすごい周辺」野村旗守氏 「正論」11月号より転載)



<関連記事-産経>

「無期懲役」…その瞬間、被告は微動だにせず 検察官は天を仰いだ

「一人ひとりが親族の身になろうと努力」「被告の態度に変化」

評決はどのように決まったか

被害者の父「悔しくて涙も出ない」「反省示せばいいのか…」

死刑求刑ケースの指針に



<おまけ>
ここでも、北海道が誇るルーピー様のお名前をきこうとは 。
「お前は攻めて国内にいろ~」という多くの人々の声を阿比留さんが素晴らしい記事にしてくださいました。


この方、ロシア外交に並々ならぬ意欲をお持ちだったらしいので、余計なことをしないか、心配。
今回の北方領土のことも、この方がまいたタネのような気がしてなりません。
以前、青山氏がアンカーで、「鈴木宗男を密使にロシアに何度も派遣し、過去最悪の領土交渉をしている」という政府高官の声を紹介していましたし(アンカーの青山さん、キーワードは「餌食」ってこういうことですか)。
というか、こんなに日本の周りがガタガタしたのもすべては、普天間をめぐる迷走で日米が離間したことが原因だと思うなり。 あれれ。普天間問題、どこいった~
これこそ、「わすれていいんかい」。




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